お役立ちツールで集客!キラーコンテンツの作り方

トップイメージ:お役立ちツールで集客!キラーコンテンツの作り方

いくらWebサイトをかっこよくデザインしても、それだけでは集客できません。コツコツとコンテンツSEOにいそしむのもいいのですが、できれば楽をして集客したいところ。そんな人にうってつけなのが、専門に関連するお役立ちツールを自社サイトに設置して、客を呼ぶキラーコンテンツです。

ずいぶん前ですが、クライアント様からの発案で、水理計算プログラムを作り、Webサイトに設置しました。製品を選ぶとその管径が表示され、流速を入力すると流量が算出されるというものです。専門家なら、計算式を覚えていて電卓や Excel で計算するのでしょうが、それではめんどくさいらしく、毎月1万以上のアクセスを集める、サイトの一番の人気コンテンツになりました。

別のクライアントのお米屋さんからはくじプログラムの依頼を受け、オンラインシッピングのついでにくじを引いてもらうようにしました。おみくじのように一瞬で結果が表示されるのではなく、画面に出てくるスクラッチくじをマウスでこすると、あたり/はすれが表示され、購入したお米とともに果物などの景品が発送されるというもので、クライアント様の顧客には強く支持されるキラーコンテンツになりました。

どちらもプログラムを書きましたが、開発費はそれほど高くありません。コンテンツSEOのように記事を書き続ける必要はなく、しかも1回作れば使いまわしがきくので、運営が楽です。

キラーコンテンツに向くもの

その会社の知見・技術に基づいて、Webサイトのユーザーがゲーム感覚で楽しめる内容のものがよいでしょう。あるいは、これまでしちめんどくさい手順を踏まなければ、ほしい結果にたどり着けなかったものに目をつけるといいと思います。

計算で求められるが、電卓ではめんどくさいもの

例) 体脂肪率 / 大規模修繕積立金の目安 / 水理計算 / 和暦西暦変換 / ・・・

クイズ形式で結論に到達するもの

例) 選択式クイズ / 運動テストと組み合わせた脳機能テスト / 星占い / ・・・

すごろく形式で次の選択肢が変わり最終的な結論に達するもの

例) タイプ別○○

シミュレーター

例) CADデータ / 保険料金シミュレーター / その他オプション付きサービスのシミュレーター

なおCADデータなどはダウンロードサービスになるので、ダウンロードする人のデータを取らないとしても、ダウンロード管理をするプログラムを付け、どのデータがどのくらいダウンロードされているか定量的に計測するとよいでしょう。

キラーコンテンツを作るコツ

自社で扱う製品・サービスの特性をよく知り、その製品・サービスを利用する顧客のことをよく知っていれば、キラーコンテンツを作るのはむずかしくはありません。

1. 顧客目線で「こんなものがあるといいな」と思えるものを探す

自社製品を使いこなす専門性の高い顧客になったつもりで、「こんなものがあるといいな」と思えるものを探し出し、コンテンツにしていきましょう。そのコンテンツは無料で、利用者は限定的であっても、その中から良質の顧客を得ることができます。

2. コンテンツについて、開発者に直に相談する

「こんなものがあるといいな」と思えるモノがいくつか見つかったら、実際にプログラムを書く開発者に直に相談してみてください。Web上で動かすこの種のツールは、JavaScript で書くのがふつうで、それほど大掛かりなプログラムにはならず、費用もそれほど高額にはならないはずです。ですから、料金のことは置いといて、まずは何がしたいのか、ざっくばらんに開発者に伝えてください。
たいていの開発者は案件の話を聞いている時点で、開発モードになっているので、足りない情報について、質問してくるでしょう。
イメージが共有できれば、開発者の頭の中にアルゴリズムが浮かび、プログラミングの見通しが立ちます。そうやって開発者のやる気を引き出すのが、開発者をうまく使いこなすコツです。意外と早く、思い描いたものに近いものができるでしょう。仲介者がいなければ、プログラムはそんなに高くはなりません。

3. 補足:開発者を選ぶコツ

Webサイト上に置くツールなので、使いやすさを考慮したデザイン性が必要です。つまり開発者には、プログラミングの他、デザインスキルも要求されます。自らデザインをしない場合でも、日頃デザイナーと連携してクライアント向けのプログラム開発をしているプログラマーがよいでしょう。業界では、そのようなプログラマーをフロントエンドプログラマーと呼んでいます。
ホームページ制作会社にフロントエンドプログラマーがいるとは限りません。ですので、話し合いに出て来た"開発者"がほんとうに技術力があるか見極める必要があります。正直に言って、技術力があるかを見極めるのはむずかしいのですが、技術力のない人は下手な取り繕いをしがちなので、その点をポイントに判断するとよいと思います。

ポイント:

  • 人の話を聞かない、もしくは受け付けず、自分の思い込みを押し付ける。
  • 何の質問もしない。
  • 意見がない。表情がない。

まとめ

会社が持つ知見や技術に基づき、Webサイトのユーザーがゲーム感覚で楽しめるお役立ちページを作ってみよう。顧客目線で、「こんなものがあるといいな」と思うものを見つけ、直接、開発者とやり取りしながら作ると、思い描いたものに近いものができるでしょう。そうしたコンテンツは利用者は良質の顧客に変換する可能性が高く、まさにキラーコンテンツとなりえます。

トップイメージは、mohamed HassanによるPixabayからの画像

著者紹介

管理人
津田頼子 Tsuda Yoriko

Webデザイナー&フロントエンドエンジニア。
有限会社デジタルエイド代表。

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